おっと×おととことばこーafter eatingー #おととこシアター

更新日:2020年2月21日



わたしと夫のつながりの始まりは、

香川県直島の地中美術館です。


2004年にうまれたこの美術館で、 ふたりはオープニングスタッフをしていました。


ジェームズ・タレルの

「オープン・フィールド」っていう光の作品の入り口で、

お客さんの靴とかスリッパをしまったり出したり

壁も作品ですのでさわらないでねとか言ったりする係、

が、ある日一緒だったのです。

 

この美術館のチケットをもぎるブースは、山道の途中にあって、

三角すいの形のすごく狭い白い建物なの。


人が一人座ってぎりぎりのスペースなので、

基本的にそのポジションは日替わりで一人のスタッフに任されていて、

あまりに狭いし冬なんかはめっきりお客さんも少ないので、

スタッフはよくブースから外に出てうろうろしたり

人によってはだいぶんうろうろしたりしていました。


だから、この窓付きの白い三角すいは、

しばしば、空っぽでした。


三角のかたち、

というのは、

なんかいろいろパワーがあるとかないとか、

…きっとあるらしい。


などということに自分がムンムンの関心を抱いていることを

もはやこざっぱりと公言しますけれども、


どうもこの三角すいの中にいると

「おりてくる」ことが多い。


と、夫が言っていました。


他のスタッフも

(こんな離れ島の美術館にはるばるスタッフをしにくるのは、

 みんな表現や創造や想像のことと向き合っている人たちばかり)、

そう言う人が多かったそうです。


で、

この作品の詩も、三角すいの中で夫におりてきた、ことばなんだそうです。

 

誰かのことを理解したいとき、

わたしにとってはその人のことばを音にすることが、

いちばん強力で、いちばん自分がよろこぶ手段でした。


この作品も、はじまりはそういう意図でつくられました。


そして、手法としては、


 ・わたしの歌声

 ・わたしのうたうようなつぶやくような、

  調和するようなぶつかるような、あいまいな2つの声

 ・夫の朗読


 の4つの声を重ねることで、

 ことばが、うたに昇華する、

 そのぎりぎりのところ、

 「あわい」みたいなのを描くことに、

 トライしました。


さらにパフォーマンスでは、

 その場にもともと設置されているスピーカーから、


 ・フォーク、スプーン、などの食卓にあるものの名称を発する夫の声

 ・光、悲しみ、などの感情や情景を表現することばを発するわたしの声


 の2つの声の重なりが定期的に聞こえるようにしかけています。


つまり、ぜんぶで声は6つです。


そうやって、ことばの重なりが生む時空を、

作品の中でわたしはいつも実験しています。

 

このパフォーマンスは、

わたしたち夫婦の、

その時どきの、

ごちゃごちゃした宇宙が、

出ちゃうので、

いちばん、感想をもらう率が高いと思います。


きっと、

受け取った人のあたたかな「愛」のぶぶんに、

何かしら、つながるんだな。


うれしいです。


そして声の重なりっていうのは、ほんとうに、ふしぎです。

 

ちなみに、このふたりは、

マヤ暦上では双子らしい(!!!)


また、そんな話。

ニヤリ。


(performed @blanClass


◎please listen! 音源は、こちらから。


#おととこシアター

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