Think Ethical Park Day 2023 、無事開催できました。
イベント全体で、うれしいこと、まなび、たくさんあったんだけど、今回はわたしが担当した「リサイクル絵本のおはなし会 with モッチェ永井」について、そのメイキングを追いかけながらゆっくりおしゃべりしますよ。
おはなし会をつくるしごとって、「編集」。
だと思っているよ。3〜5冊の絵本を、選んで、並べて、つなぐ。そこに、当日の会場や参加者の個性が立ちあらわれるような仕掛けを施して、大きなひとつの作品として編み上げてゆく。そして当日、放ってみる。
うまくいく時は、おはなし会はいのちを持って、わたしの思いもよらない大きな生きものになってくれます。
おととことばこのおはなし会は、会が出入り自由だったり屋外だったりすることも多いから、当日までどうなるのか全く想像がつかなくて、めちゃくちゃスリリング。メンタル弱ってるとプレッシャーでぶったおれます(これ課題)。
絵本をえらぶ
「リサイクル絵本のおはなし会」が他のおはなし会といちばん異なる点は、選書の際に“どんな絵本がやってくるかわからない”ということです。そしてそれがわたしにとって、このおはなし会をやる上で最もエキサイティングなポイントでもあります。
まず、石神井図書館さんのバックヤードに通していただき、保管中のリサイクル絵本が入ったコンテナを見せていただきます。
1時間で100冊くらい眺めて、気になるな、と思った絵本を20冊くらい家に持ち帰らせてもらいます。
今回はThink Ethical Park Dayなので、そのアンテナで選びます。
で、家に帰ったら1冊1冊読みます。そしたら5冊くらいに絞られます。
わたしのイメージ、開かれた公園の空間での絵本の役割分担はこんなかんじ。
子どもたちといっしょに遊んでくれる絵本 |
2〜3冊 |
これらに“オンガク化”してもらう |
じっくりお話を共有するタイプの絵本 |
1冊 |
おはなし会のメッセージをはらむもの。特に屋外では気持ちが外に向かいやすいので、集中してもらいたいこのタイプは絶対1冊に絞る。そしてこの絵本は音楽なしで全身全霊「読む」 |
特に「リサイクル絵本」の場合、“わたしが選ぶ”という感覚が、わたしにはありません。
なんだろーか、「オハナシカイ」という、自分とは別の生きものがいて、それと対話するようなかんじ。
で最終的にコンテンツを組み上げてみたら、『あーーー!今回の「オハナシカイ」は、わたしたちにこういうことを伝えたかったのね。』というのがわかる。
その「オハナシカイ」たちのワザが本当に毎回オミゴトで、鳥肌たちます。
リサイクル絵本というのは、そういうエネルギーを持っていると思います。
絵本の“オンガク”に耳を澄ます
てなかんじで絞られた、5冊を今度は何度も読みます。
そしたら絵本のことばたちの中に、ちょっと音楽的に遊びだすのが現れてきます。
そこでわたしは「しめた!」とばかりにこの遊びに加わります。
“オンガク・フレンドリー”な絵本が2冊現れました。
『ゆっくりおじいちゃんとぼく』
(ヘレン・バックレイ・作 ポール・ガルドン・絵 大庭みな子・訳 佑学社)
『へびのみこんだ なにのみこんだ』
(tuperatupera・作 えほんの杜)
とくに『ゆっくりおじいちゃんとぼく』はすごくいいな、エシカルって、「ゆっくり」がキーワードだもんね。この2冊はいけるゾ、と思います。
で。
『へびのみこんだ なにのみこんだ』のことばからやってくるメロディー、うたえばうたうほど…あのひとの声が浮かんでくる…。
モッチェ永井さん!!!
つ・づ・く♡
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